こんにちは。元病院勤務の相談員、みどりです。
退院時に宅食を選ぶポイントとして専門職(病院スタッフ)に相談することを前回の記事でお伝えしました。
今回はその専門職とは誰なのか、どの疑問を誰に相談すればよいのかをお伝えします。
簡単にまとめると以下のようになります。
- 専門職とは医師、看護師、栄養士、相談員(ソーシャルワーカー)、言語聴覚士(ST)など 専門知識や国家資格を持って働く病院スタッフのこと。
- 医師や看護師には「健康状態と食事制限の有無」
- 栄養士には「選ぶべき制限食」
- 相談員には「宅食業者の種類」
- 言語聴覚士には「食事の柔らかさの程度」
を聞くのがいいでしょう。以下ひとつずつ解説していきます。
医師や看護師に聞くべきこと
健康状態と食事制限の有無
どんなお弁当取ればいいの?
何でも自由に食べていいのかな?
と疑問に思ったあなたは医者や看護師に相談しましょう。
医師や看護師はみなさんご存知の通り病気を治療したり、看護をしてくれる専門職です。
健康状態を一番よく把握しているのはもちろん医師です。
塩分制限をしてください
豆腐ぐらいの柔らかさの食事にしてください
というように食事で注意すべき点を教えてくれますので退院前に主治医の話を聞く機会に「どのような食事がいいのか」「食事の際の注意点はなにか?」を聞いてみましょう。
また、看護師は入院中に患者さんが食べていた食事を把握してくれています。
○○な味付けは食べやすそうでした
△△は少し飲み込みづらそうでした
などより具体的なメニューについての情報が聞けるかもしれません。
詳しい情報を知ることで、宅配弁当選びにも役立ちますね。
栄養士に聞くべきこと
選ぶべき制限食
塩分制限6グラムって言われたけど…何を頼めばいいの?
と疑問に思ったあなたは栄養士に相談しましょう!栄養士は食事や栄養のアドバイスをしてくれます。
塩分制限6グラムなので、この塩分制限食であれは範囲内です。
というように医師からのアドバイスをふまえて、制限食の宅食選びの相談に乗ってくれるでしょう。
塩分制限だけでなく、たんぱく質制限食など制限が必要な食事について詳しく教えてくれます。
「医師に言われたように食事を制限するにはどの制限食メニューがいいのか」は栄養士に聞いてみましょう。
相談員に聞くべきこと
宅食業者の種類
宅食業者なんて知らない。どうやって探すの?
と疑問に思ったあなたは相談員に相談してみましょう。
相談員って何してる人??と思う方が大半だとは思いますが…相談員が何者かという詳しい説明はこちらをクリック。
福祉関係の制度や地域の介護関係のサービスには詳しいです。宅食業者はある程度把握しています。 把握していなかったとしても必要に応じて調べてくれます。
必要な食事制限や、食事の柔らかさに対応できる宅食業者を
いくつかピックアップしますね。
と教えてくれるでしょう。
「宅食業者ってどうやって探すの」「申込み方がわからない」そんな時は相談員に聞いてくださいね。
ちなみに介護保険をお持ちで担当のケアマネジャーがいる方はケアマネに相談してみてもいいでしょう。ただし介護保険を使って宅食サービスは受けられません。
言語聴覚士に聞くべきこと
柔らかさの程度
柔らかい食事にしないといけないらしいけど…
宅食でいうとどの種類の食事を頼めばいいの?
と疑問に思ったあなたは言語聴覚士に相談しましょう。
言語聴覚士はリハビリの専門職です。話す訓練の他に、食事を飲み込む訓練も行ってくれます。入院中にリハビリをされた方もいるのではないでしょうか。
〇〇ぐらいの柔らかさであれば飲み込めます。
やわらか食で対応できます。
というようにアドバイスをくれます。
宅配業者が決まっていれば、やわらかさの段階を言語聴覚士に相談してみると選びやすくなります。
「飲み込めるやわらかさのお弁当はどれだろう?」そんな時は言語聴覚士に相談してみましょう。
まとめ
今回の記事のポイント
・どのような食事がいいのか、食事の際注意点があるのかは医師や看護師に聞く
・どの制限食メニューがいいのかは栄養士に聞く
・宅食業者の探し方や申込み方法は相談員に聞く
・飲み込めるやわらかさは言語聴覚士に聞く
あくまでもこの記事は「詳しく聞くならこの人」という解説です。
全ての専門職に聞いてまわるのは大変なので全体的に聞きたいなと思ったり、わざわざ専門職の人に聞きにいくのもな…と思う方はだれか一人に聞いてみると専門職どうしで連絡を取り合って教えてくれるので、気負いしすぎないようにしてくださいね。
ちなみに聞くのに個人的にオススメな人は相談員か看護師です。
正しい情報をあつめてかしこく宅食選びができるといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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